2012年9月1日土曜日

有機物を入れる意味



今年の春に畑をつくった際、大量の雑草の根や葉の残さが出ました。それらは乾燥させたのち、いくつかの作物のウネの土中にすき込んでおきました。先日クロマメの終わったウネにジャガイモを植えた際、この作業をしておいた場所は、有機物が微生物によって分解され土の「団粒化」が進んでいました。

夏になり、エノコログサやオヒシバ、メヒシバが圃場のまわり/なか問わず大量に生えました。その雑草としてのあまりの生育の勢いに、圃場がつぶされるんじゃないかとも妄想しましたが、考え方を変えれば、大きくなって刈り取ればこれらも肥料になる大事な緑肥でもあります。上の写真はカボチャやキュウリの枯れたつる、その下に敷いてあったワラ、刈り取ったオヒシバなどが天日で乾燥したもの。堆積していた下部の方は白くカビが生えていました。これらは土中に再びすき込んでいきます。予想ですが、この作業を年々くり返すことによって、ほとんど堆肥がなくても収穫ができるような土壌ができてくるんじゃないかと思います。


木の根など腐食に時間がかかるものは、そのぶん肥料として多くのエネルギーをたくわえているそうです。写真は約半年前に残さと一緒に土中に埋めたものですが、よーく見ると根のまわりには白いカビが生えてますね。微生物が生きている証拠です。不耕起栽培で前作を堀り起こさない理由は、根を自然にこの状態で腐らせるためです。

また、このように有機物をすき込んだ土壌は、病害虫や連作障害にやられにくい作物が育つものになるようです。確かに今年の春に植えたナスは、虫にほとんど食われることもなかったし、ツヤも美しかった。飲食店の選果をやっていた友人にあげたら味ともに絶賛でした。


オカヒジキの終わった残さも立派なマルチングとして活用しています。しばらくたったら土をかけて埋めてしまいます。まわりの農家さんの畑を見ても、こんなやり方してる人いないけど…この方法を繰り返すことで豊かな土になる気がしていて妙な確信があるんです。


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