2012年9月17日月曜日

大谷へ


今日は叔父が遠方から来てくれたので、「大谷石」で有名な大谷町に行ってきました。個人的には小学生の頃から数回行ったことはあったのですが、改めてじっくり見てまわると実に興味深い場所であることを知りました。地元民としては恥ずかしい限りですが…


先の写真は一番有名な「平和観音」。昭和26年、戦後に戦死者を弔うために建てられたものだそうです。そしてこれが上に登って観音様の顔の横から見える採掘場の風景。このへん一帯の山々はすべてこの堆積岩ができている特異な地形。左下には慰霊碑があります。


平和観音の裏手には「大谷寺」そして「御止山(おとめやま)」があります。御止山は、かつて身分の高い人間が松茸を穫るために入っていた山だったため、一般人の入山を禁ずるためにこの名になったとか。そこの山入り口手前にあった鳥居がモダンでした。よーく見るとゾウなんかも載せちゃってて自由なセンスに脱帽です。


ここの横に宝物館があり、ここから出土したものが展示されています。縄文人の人骨!しかも本物!!衝撃でした。また、石器や土器の破片などもあり、この土地がかつて彼らが暮らした場所なのだな〜と思うと感慨深いものがありました。


そり立つ岩の真下に建てられた「大谷寺」。この奥に810年に弘法大師が彫ったとされる「千手観音」があります。他にも10体の石仏があり、これがまた強烈なインパクト…。と言うかここは所謂パワースポットだと直感しました。縄文の太古から崇められてきた聖地なんだと。感動しました。

千手観音の千の手は、そのひとつひとつが「眼」であり、この世のどんな衆生も漏らさず救済するという所以。病気や食料で苦しんだ世を憂う気持ちを感じました。それは、戦後・昭和につくられた平和観音とて同じことです。この土地に受け継がれるピースなヴァイブスを感じることが出来て改めて地元のこの場所が好きになりました。


0 件のコメント:

コメントを投稿