2012年9月28日金曜日

キャベツとモンシロチョウ


順調に育っていると思っていたキャベツも、ある朝起きて見てみたら穴だらけになっていました。原因はこの通称「アオムシ」、「モンシロチョウ」の幼虫です。一株に一匹づつくっついていました。ニームオイルは、この前に3回ほど散布していましたが、全く効果がありませんでした。


少しわかりにくいですが、写真右の白っぽくピンぼけしてるのがチョウです。畑を見回すとあちこち飛んでいます。きっと今が産卵期なのでしょう。繁殖期やその回数も地域によって全く異なるようですが、推測ではアブラナ科の栽培時期である春と秋に多いと思います。

モンシロチョウがなぜキャベツの葉を食べるのか調べてみたら、面白い話を発見しました。何と幼虫はキャベツの葉がおいしいから好んで食べている訳ではないのです。キャベツ自身はアリルカラシ油という自らを病害虫から守る「毒」を持っていますが(しかもその強さはニコチン並み)、長い年月をかけて他の昆虫が食べないこの植物の毒に対して抵抗を作り、繁殖してきたそうです。

僕はこの話を知ったとき、まるで人間が、毒であった「酸素」に抗体を作り進化してきたこととリンクしました。今では当たり前にその成分が生きるために必須となっている訳ですが、あらゆる生物は、あるとき周りが毒に溢れたら生きるためにそれを克服してきたのではないでしょうか。これから先、放射能で汚染されてしまったこの土地で生きる自分たちの末裔もそうなっていくのかもしれないと思うと、希望と切なさとで複雑な気分になりました。感傷的になりましたが…いかんせん、おいしいキャベツに期待してるんですけどね(笑)

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