2012年9月2日日曜日

畑の神様



畑をやって良かったと思えることのひとつに、多様な昆虫との出会いがあります。小さい頃はよくつかまえて遊んでいたものも、この年になってまじまじと観察すると新たな発見や感動があり、その生体は「センスオブワンダー」そのものでもあります。害虫と言われているものも含めて、皆「目的」があってやってくる訳であって、またその虫を食べようと大きな昆虫、そしてそれを狙う鳥が空からやってくる…という連鎖が自然と発生するのも圃場の面白さだと思います。チョウ、クモ、アリ、イモムシ、コガネムシ、ハチ、バッタetc…とにかくたくさんの昆虫との出会いが春〜夏の間だけでもありました。この時期だとカメムシは特に果房を吸う害虫として嫌われていますが、自然農法を志す人たちの間では、それら含め多くの害虫を捕食する「カマキリ」は神様として崇められているようです。


春先に畑をつくるために耕起した際、カマキリのたまごをみつけたのですが、捨てるのもかわいそうなので棒にくっついたまま土地の隅のくさかげに立てておきました。それがふ化したものが、今こうやって害虫を捕食してくれているとしたらドラマですね(笑)大きさにもよりますが卵からふ化した際は数百匹出てきても、そのほとんどは小さいうちにトカゲやヘビに食べられてしまったりで、成長するまでには試練がありますが、写真のように大きくなったら最強、鳥以外ほとんど天敵はいなくなるそうです。エサのある近くでいつも静かに実をひそめていて、あるときは、稲穂についたイナゴを食べるためかイネの根元に、最近だと枯れたヒマワリにもカメムシが集まるので茎と葉の間にいたりして、とになく気長にエサが捕獲範囲に入るのを待っています。

クモも益虫として知られていますが、そういった昆虫が住処をつくれる環境も野菜と一緒につくってあげることが大事ですね。

しかしながら、害虫呼ばわりされているものにも美しい奴はいるんです


今日ヒマワリについていた「アカスジキンカメムシ
まるで南米とかにいそうなサイケなカラーリング。畑のなかで宝石を見つけたみたいで嬉しくなっちゃいました。


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