2012年6月25日月曜日

子供の庭

イネも子供と一緒にすくすく成育中〜

「キンダーガーデン」とはドイツの教育思想家「F=フレーベル」の言葉。直訳すれば「子供の庭」ですがここ日本では「幼稚園」として通っていますよね。ドイツでは子供を育む場所を「庭」や「畑」といったそうです。最近、自分の畑のよこの空き地で隣の子供たちが遊んでいるタイミングと、自分が畑をいじっている時間が被ることがしばしばあり、一緒に種をまいたり肥料をあげたりしています。不思議なもので、子供は土や虫や植物や花に全開で興味を示してきます。子供が発達段階にある時期は、人類が文化的発達を歩んできた道をなぞっているそうです。わかりやすく言うと、人類がこれまでに成長するためにしてきた行為(捕食やなかまとの協調など)を自然を通じ学ぼうとする時期であると言うことです。畑の植物の成長や、そこに集まる生き物を通じ、生きることはどういうことかを「感覚的」に学べるのが圃場である、というのがフレーベルの考えなのだと思います。土を日常的に見ることさえなくなってしまった大人にとっては、逆に学ぶことも多いはずです。やってみて気づくこと、やってみないとわからないことは思ってる以上に多いもんです。

ついでに言うと、僕は畑を皆の目に見えるところにつくったことで、子供のみならず多くの人と社会的コミュニケーションができる場を持てたと思っています。例えば毎朝散歩しているおじさんやゴミを出しに来たおばさん達と挨拶から会話に発展することもあり、これがなかったらそんな機会さえなかなか持てなかっただろうなと思うのです。最初は恥ずかしかったけど、何もやましいことなんぞしていないし、畑を通じて僕はこんな人間ですよ〜ってことも会話なくとも示せている気がして最近は少し気持ち良ささえ感じているんです (笑) こんな感覚を共有できる仲間がもっと増えたらいいなと思う今日この頃です。


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