2012年6月12日火曜日

芝肥の特効

自分の畑を開墾した際の雑草を積み重ねていたところにミミズが大量発生し、すばらしく良い土ができていたことを先日書きましたが、農文協編『有機物を使いこなす』のなかに、まさにこの肥料のことを書いた文献がありました。先には雑草と書きましたが、写真を見ていただければわかる通り開墾前の土地を覆い尽くしていたものは芝草であり、これが肥料に化すマジックが偶然にもあったわけです。察するに、芝の根は細く密になり量があるので、このなかが微生物のすみかとなり腐食・発酵を促しやすい形状なのかもしれません。

4月上旬開拓した日の一枚。
今思うとよく一人でやったもんだ…
この圃場の外にぶん投げてあるものを纏めたら堆肥化した

- 下記抜粋 -
三月から四月ころ、山林のなかとか道ばたなどに繁茂している芝草を、深さ二寸くらいに土ごとはぎ取り、積み重ねて山のようにし、草を刈って上を覆っておく。こうしておくと、芝草は根までみな腐って土のようになるから、これを耕土の浅いところとか実りの悪い畑に入れて耕す。田畑はたちまち一変してよい土地となり、作物の実りは大いによくなる。この芝肥は簡単につくることができ、血気盛んな男二人で一日百五十駄くらい(一駄=馬一頭に瀬背負わせることのできる荷量)はとれる。草の根にまじっている土は、毎年毎年の雨と太陽の照射によって上等の肥えた土となる。さらに草の根の腐ったものが土と合わさってしまうので、この芝肥を施すと、どんなやせた土地でもたちまち肥沃な土質となり、五穀の実りは上等の田畑と同じになる。芝肥は少ない人手で多量に貯えられるものであるから、開墾地には最良の肥料である。(『開荒須知』より)

0 件のコメント:

コメントを投稿