2012年9月7日金曜日

白露

本日7日は二十四節気の「白露 (はくろ)」。「夜には大気が冷え、朝には草花に露がつく」との意。残暑が厳しいと言われている今年ですが、ここ栃木では今月に入ると同時に朝晩は過ごしやすくなりました。夕立の多い土地なので、雨の降った翌朝早くは霧で一面まっしろなんてこともあります。


晩夏まきしたニンジン、ゴボウ、ハクサイ、春菊、カブ、菜花なども生育適温となってきたせいか、いっせいに芽を伸ばし始めました。秋冬野菜は、春夏野菜のウネをほとんど再耕起せずに播種したので、成長が楽しみです。写真はインゲンのやぐらの下に植えたニンジン。発芽が難しいと言われていたのもありますが、いつも新しい種類を育てるときはビギナー心丸出しでドキドキしてしまいます(笑)


2012年9月6日木曜日

天然カモフラージュ


よっぽど葉っぱが柔らかくておしいのか、出るたびにウリハムシなどに食べられてしまっていたヤマイモの葉。しかし、6月にウネの脇に植えた「エビスグサ」がゆうに1mを超える大きさにまで成長し葉を繁らせたせいか、最近はめっきりやれらなくなりました。これには虫がエサを見つける際には、まず「視覚」で判断するということが起因している気がします。この事実は最近、本で知ったのですが、虫はまず目で見て寄ってきて、次に匂い、次に質感で、それがエサや産卵場であるか判断するようです。これもひとつの「コンパニオンプランツ」としての効果ですが、さまに天然カモフラージュですね。

また、植物は、その葉の大きさくらいに根が成長しているといいます。…となるとこのエビスグサはかなりの広さまで根を張っていると想定されます。このマメ科の植物は「ハブ茶」として知られる「決明子」でもありますが、マメ科特有のチッソを土中に集める効果がありますので、それがヤマイモにも影響して生育を促しているのかもしれません。このコンパニオンプランツの成功例は、本などに載っていたわけではなく自己流で試したものだったのでちょっと嬉しくなりました。

2012年9月5日水曜日

ヒマワリの多大な可能性


花のナリそのまま見事に「種」になったヒマワリ!美しいですね。これは首がうなだれた状態で葉も茶色くなってきた頃のものを、上部だけカットし表面についた花の枯れたものをサッと手で払った状態。もう少し強く触れば種もボロボロっと落ちてきます。以前も書きましたが、紀元前よりネイティブインディアンが食してきたこの種は、ビタミンEはじめ多くの栄養素を含むスーパー健康食品であり、また気持ちを落ち着かせる効果があることからメジャーリーガーなども試合前に食べたりするとか。気になるその食べ方は、ナッツを食べる要領で煎って白黒の殻を前歯で割って中身を食べればOK(小さい頃は夏休みの終わりに煎らずに、しかも皮ごとボリボリ食べてましたが…きっと胃には良くないでしょう 笑)

僕が今年ヒマワリを畑のあちこちに植えた理由は他にもあります。ヒマワリの根には「菌根菌」という、植物の成長を助ける「リン酸」を集めてくれる菌がつきます。リン酸は土中で固定され、根になかなか吸収されない性質があるので、多くの場合それを化成肥料などで補うのです。不耕起栽培では、土中の豊かな微生物圏層をいかにつくれるか、ということも大事な課題ですので共栄作物はじめ多くのものを混植していくのです。

また種の食用採取も良いですが、本当にしたいことは「精油つくり」でもあったりします。これをするには膨大な量が必要なこと、専用の圧搾機がないと出来ないことを理由にトライしていませんが、化石燃料に頼らないバイオマス燃料はこれから先の希望があると思いますし、そのつくり方には大変興味があります。そんな折、昨年の大震災以後、ここ栃木でもヒマワリや大豆を植えて除染を兼ねた土壌改良および自家精油を目指している方がいるということを母が言っていたのをふと思い出しました。近いうちにこの種をもって訪ねていってみようかと思います。目指せパーマカルチャー街道!


2012年9月4日火曜日

トマト収穫


育苗に一度失敗してしまったトマトも、遅くなっていまいましたが無事収穫まで辿りつくことができました。高ウネで水はあまりやらず、アンデス原産のこの種が、なるべく生まれ育った環境に近いものを再現することを目的とし、土はカラカラ気味にしてきました。永田農法によると、表面がケバ立ってきて水に沈むトマトができる、とのことでしたが、ケバは立ちましたが、水には沈みませんでした。


それより問題なのは、熟す前に上部が写真のようにひび割れてしまうことです。これは、雨水がそこにたまることが原因と後から気付きましたが、これを防ぐために皆さんハウスや屋根をつけるんですね〜。自分は、自然状態でなるとどうなるか見てみたかったので敢えてつけませんでした。もちろん皮は少し固くなってますが、味に影響はなかったと思います。そして、気になる全体の味は、酸味80点、甘み60点といったところでしょうか。変に水っぽくもなく、しっかり実のつまった感じのする食感で個人的には好みのものでした。種から育てて一年目にしては上出来かな?緑一面の畑のなかに実っていく真っ赤な果実は、大人心にもワクワクさせられて楽しかったです。来年こそは沈むトマト目指して頑張ってみたいと思います!


2012年9月3日月曜日

キャベツ定植


キャベツは栽培する予定はなかったのですが、親が別の圃場へ植えるため育苗していたものの余りが出たので赤いものと緑のものを定植しました。まだ葉が少し小さく弱そうですが…まあ何とかなるでしょう。場所は悩んだあげく、まだ収穫が残るカボチャの空中栽培やぐらの根元にしました。


三株あったカボチャは、二株はすでに収穫を終え蔓のみとなったので、ハサミでざくざくカットして地面で枯らします。すでに落ち枯れた葉や蔓、根元にマルチしてあった雑草やワラなどはウネ立てする際に一緒にすき込み、その際、完熟堆肥も少しだけ混ぜました。やぐらもせっかく立てたのでそのままにし、11月くらいになったらソラマメが植えられるので、育ったキャベツの横に混植してしまおうかと計画しています。そして来年夏前になったらキュウリやスイカなど再び蔓のはう植物を植えれば、同じ場所で年4作できることになります。狭い場所で立体的に考えて、栽培していくのは実に楽しい!まるで季節という波に乗るような感覚です(完全な丘サーファー)

2012年9月2日日曜日

畑の神様



畑をやって良かったと思えることのひとつに、多様な昆虫との出会いがあります。小さい頃はよくつかまえて遊んでいたものも、この年になってまじまじと観察すると新たな発見や感動があり、その生体は「センスオブワンダー」そのものでもあります。害虫と言われているものも含めて、皆「目的」があってやってくる訳であって、またその虫を食べようと大きな昆虫、そしてそれを狙う鳥が空からやってくる…という連鎖が自然と発生するのも圃場の面白さだと思います。チョウ、クモ、アリ、イモムシ、コガネムシ、ハチ、バッタetc…とにかくたくさんの昆虫との出会いが春〜夏の間だけでもありました。この時期だとカメムシは特に果房を吸う害虫として嫌われていますが、自然農法を志す人たちの間では、それら含め多くの害虫を捕食する「カマキリ」は神様として崇められているようです。


春先に畑をつくるために耕起した際、カマキリのたまごをみつけたのですが、捨てるのもかわいそうなので棒にくっついたまま土地の隅のくさかげに立てておきました。それがふ化したものが、今こうやって害虫を捕食してくれているとしたらドラマですね(笑)大きさにもよりますが卵からふ化した際は数百匹出てきても、そのほとんどは小さいうちにトカゲやヘビに食べられてしまったりで、成長するまでには試練がありますが、写真のように大きくなったら最強、鳥以外ほとんど天敵はいなくなるそうです。エサのある近くでいつも静かに実をひそめていて、あるときは、稲穂についたイナゴを食べるためかイネの根元に、最近だと枯れたヒマワリにもカメムシが集まるので茎と葉の間にいたりして、とになく気長にエサが捕獲範囲に入るのを待っています。

クモも益虫として知られていますが、そういった昆虫が住処をつくれる環境も野菜と一緒につくってあげることが大事ですね。

しかしながら、害虫呼ばわりされているものにも美しい奴はいるんです


今日ヒマワリについていた「アカスジキンカメムシ」
まるで南米とかにいそうなサイケなカラーリング。畑のなかで宝石を見つけたみたいで嬉しくなっちゃいました。


2012年9月1日土曜日

有機物を入れる意味



今年の春に畑をつくった際、大量の雑草の根や葉の残さが出ました。それらは乾燥させたのち、いくつかの作物のウネの土中にすき込んでおきました。先日クロマメの終わったウネにジャガイモを植えた際、この作業をしておいた場所は、有機物が微生物によって分解され土の「団粒化」が進んでいました。

夏になり、エノコログサやオヒシバ、メヒシバが圃場のまわり/なか問わず大量に生えました。その雑草としてのあまりの生育の勢いに、圃場がつぶされるんじゃないかとも妄想しましたが、考え方を変えれば、大きくなって刈り取ればこれらも肥料になる大事な緑肥でもあります。上の写真はカボチャやキュウリの枯れたつる、その下に敷いてあったワラ、刈り取ったオヒシバなどが天日で乾燥したもの。堆積していた下部の方は白くカビが生えていました。これらは土中に再びすき込んでいきます。予想ですが、この作業を年々くり返すことによって、ほとんど堆肥がなくても収穫ができるような土壌ができてくるんじゃないかと思います。


木の根など腐食に時間がかかるものは、そのぶん肥料として多くのエネルギーをたくわえているそうです。写真は約半年前に残さと一緒に土中に埋めたものですが、よーく見ると根のまわりには白いカビが生えてますね。微生物が生きている証拠です。不耕起栽培で前作を堀り起こさない理由は、根を自然にこの状態で腐らせるためです。

また、このように有機物をすき込んだ土壌は、病害虫や連作障害にやられにくい作物が育つものになるようです。確かに今年の春に植えたナスは、虫にほとんど食われることもなかったし、ツヤも美しかった。飲食店の選果をやっていた友人にあげたら味ともに絶賛でした。


オカヒジキの終わった残さも立派なマルチングとして活用しています。しばらくたったら土をかけて埋めてしまいます。まわりの農家さんの畑を見ても、こんなやり方してる人いないけど…この方法を繰り返すことで豊かな土になる気がしていて妙な確信があるんです。