2012年4月10日火曜日

土中の世界



あれっ?いきなり耕してるじゃん!?と思った方もいらっしゃるでしょう(笑) 実は僕自身も本を読んでみるまで理解していなかったのですが「自然農」と「不耕起栽培」は若干ニュアンスが異なります。有名な『奇跡のリンゴ』著者の木村秋則さんの言う前者の定義とは 1.不耕起 / 2.無施肥 / 3.無農薬 / 4.無除草 というもので、今回僕が参照した水口文夫著『不耕起栽培』によれば厳守するのは1のみです。これは一般家庭菜園流にアレンジしたためだとも思いますが、最初の一回だけ耕起し、その後は植物の根粒構造を生かして土壌を豊かにしていくというものです。


まずは下準備。近所の林で取ってきた竹を4〜50センチにカット。これを20本ほど用意しま
す。これは後で畝(ウネ)を仕切る際に使用します。



メジャーを沿わせて、畑の外寸で麻ひもを貼ります。今回は作付けも考えて7.2m四方にしました。


いざ開墾!最初で最後の耕起なので、あえてクワで挑戦。石と雑草を省いていきます。なぜか気分はブラジルのコーヒー農園開墾者。さておきこれが手にマメも出来てなかなかのハードワークです。昔の人はこれで汗水たらして広大な土地を開墾したのですね…。


あわや危機一発で色んな生き物が出てきます。これは冬眠していたニホントカゲの兄弟。この鮮やかなブルーは子供のときだけに見られるものです。ちなみに大人になると、カナヘビとは比にならないすごいスピードで捕獲は困難です。今は寒いのでノロノロモード。


大人も出てきました。ウーパールーパー似でキュート。


土を肥やす幼虫もいました。土を食べた証拠におなかは黒くなってました。


小さい頃よく飼育してたハサミムシ。明るい所が嫌いなのか、すぐ土に潜ってしまいます。ダンゴムシもたくさん。こんな普通の空き地にもまだまだ沢山の生き物がいることに感動。彼らが皆この土壌を豊かにしてくれます。住処を壊してごめんよ。すぐ元に戻すからね〜



丸々半日以上かけて8割耕起完了。関東の土地はphが酸性の土壌が多いので、中和するためにアルカリ性の苦土石灰などを撒きます。また植物の初期段階での栄養素の吸収をアップさせるためにヨウリンをそれぞれ2000g〜3000g撒きました。これも最初の一回のみです。


今回は苦土石灰のかわりに貝粉末を使用してみました。微量ミネラルを含むとか。ホームセンターで5kg/¥500ほど。


この2種を撒いたあと、さらにすき込んで平均的に約20センチくらいの深さまで耕起しました。これで土壌の下準備は完成!1週間ほど放置して馴染ませます。翌日の天気予報は雨だったので良い感じに馴染むことを願う。この間に作付け計画を立てねばなりません。ひとつここで気になった方もいると思いますが、「有機肥料」と「化学肥料」の違い/メリットについてはまた次回、自分的に復習も兼ねて書きたいと思います。



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